早すぎる死に
この前、突然弟の子供が亡くなりました。
まだ、生後5カ月、本当にびっくりしました。
生まれつき心臓に穴が開いているとは聞いていましたが、
成長につれ塞がることもあるから経過を見ようということだったそうです。
熱を出して病院に行き、風邪薬を処方されて、会計しようとした時、
急に顔色が血の気がなくなりぐったりしているわが子を見て、
弟が異変に気付きましたが、次の日無念にも亡くなってしまったんです。
わたしも危篤と聞き、すぐに駆けつけましたが、
あんなに小さな身体にたくさんの管を入れられて、顔色も人形のように血の気がなく・・。
正直もう亡くなってしまうかもしれないと思ってしまいましたが、
弟夫婦がわたしに「大丈夫だよね?」と聞くので、
無責任にもこの場は「大丈夫だよ」としか言えませんでした。
息子は医者に本当に怒っていました。
こんなに深刻なら手術を受けるように薦めてほしかった、とかいろいろあるようですが、
想像もしていなかった突然の子供の死に、気持ちの整理もつくはずもなく・・。
棺は大人用のは大きすぎるので、かごでした。
ヒマワリをたくさん飾って、ぬいぐるみや、
まだ普通のごはんも食べたことがないくらいの赤ちゃんなので、ベビーせんべいなども。
その姿は、きっと赤の他人が見ても涙が出てしまうでしょう。
父親の死の時よりたくさん泣いてしまいました。
コンタクトが落ちて失くしてしまったくらいです。
お人形さんが眠るかのようなきれいな姿で、でも人形じゃなくて、とても愛しいわが子の遺体・・。
弟は、お嫁さんのためにも自分が泣いたらだめだと、大泣きはしないと言います。
二人で決めたと。
でもわたしは、泣けるときに泣いたほうが絶対いいと言いました。
引きずってしまうから。
当然悲しみは消えることはないけど、心にためておいたら爆発してしまいます。
お嫁さんの前では泣かないけど、隠れて泣いたから大丈夫という、
まだ若い弟に本当は抱きしめてあげたくなるほどかわいそうでした。
さすがにそれはしませんでしたが・・。
葬儀では声を震わせながら、立派に喪主を務め、
赤ちゃんだから内葬だったのに、友人や仕事関係の人まで実家にたくさん人が集まりました。
遺骨も本当に手のひらに乗るサイズでした。
わたしも看護師になったらたくさんの死と向き合わなくちゃいけないですが、
赤ちゃんや子供の死はもう見たくないと思ってしまいました。
どうしても自分の子供と重ねちゃうところもあって、しょうがないことですけど・・。
悲しむ暇もなく
それにしても人が亡くなってから葬儀までなんてあわただしいんでしょうか。
父の時に初めて思いましたが、悲しみを紛らわせるため、とも言われているようで、
本当に悲しんでいられないくらい忙しいです。
葬儀が終わって落ち着き、それからが本当にいなくなったことを
実感したりするんじゃないかなと思います。
父の時は、先に脳死判定が出ました。
でも心臓が動いています。
じきに止まりますといわれ、親戚が集まり見守りました。
でもなかなか止まらず、数時間経ったころ、しびれを切らしたのか、早くベットを開けてほしいらしく、
母に「家に帰って、今のうちに遺体を寝せる布団を敷いたり、準備をしてください」
と冷静に言われ驚きました。
弟は「まだ死んでないだろう!ふざけんな!」と怒鳴ってくれたので、
心肺停止まで身守れましたが、これは遺族にとっては失礼極まりない行為だと思います。