主婦が一念発起して看護師になりました!

血圧計

わたしの道

私にとって、大人になってからの自分の生活のメインは家庭と子育てでした。
結婚してすぐに出産し、それなりに充実した生活をしていました。

きっかけは主人の仕事や収入への心配からでしたが、仕事をしていない事に対してどこか自分の中で物足りない部分としてくすぶっていたのでしょう。

子供にだんだん手がかからなくなってきたと感じた頃、一念発起して看護師になろうと決意したのです。

何故看護師なんだと、夫は思ったそうです。

仕事をすること自体を止めるつもりはないけれど、何も今から学校に通ってまで資格をとらなくも良いんじゃないかと言われました。

ですが、3年間も学生として過ごすくらいなら、資格がなくても適当にパートの仕事を探して働いた方が収入にもつながるのではないかという意見ももっともだと思いながら、諦めきれない強い想いがあったのです。

子供のころからあこがれの職業ではあったのですが、子供が入院をした時や自分の出産の時などに、大人の目線で見た看護師の仕事は、とてもやりがいのあるものに見えたのが一番の理由になります。

もちろん、求人数の多さも魅力的でしたし、専門知識を得ることで子育てにも役立てられるという思いがあったのも確かです。

ハードな仕事だとは知っていましたが、子育てがひと段落してからもまだまだ続いていく私の人生を充実させるには、就きたい仕事に就く事が大切だと感じていたのです。

支えてくれた人、支えてくれる人

受験勉強や実習や課題の多い学生生活、病院実習や国家試験など、大変な事も数多くありました。

夫や子供に不自由をかけてしまった事も少なくありませんが、晴れて看護師の資格を取得した時には、なんともいえない達成感があったものです。

説得の末渋々了承してくれたはずの夫でしたが、通学を始めたら本当によく協力をしてくれ、夢をかなえた事を私よりも喜んでくれました。

子供のいる私が、若い同級生たちの中で何とか目標を達成することができたのは、このバックアップのお陰です。

こうして、何の特技も資格もない主婦だった私が、看護師として働く日々が始まりました。

新人看護師というには少々歳をとっていましたが、好意的に受け入れてくれる職場の先輩たちの中で、1日も早く一人前になれるように頑張っています。

人とは順番の違う人生かもしれませんが、成せば成るし、行動する事で未来はいくらでも変えていく事が出来るのだという自信になりました。

自分が本気で一生懸命取り組めば、応援してくれる人は必ずいるのではないでしょうか。

これから先も、家庭と仕事の両立は大変な事もあると思いますが、信念を持ってやっていきます。