精神科の看護師として働く
看護師の仕事の中でも精神科での仕事は他の科に比べてイメージできない部分が多くあります。
しかし、今はメンタルケアが必要な人が増えており、精神科の看護師はニーズが高いです。
そのため精神科で看護師として働くことに興味を持っている看護師も少なくありません。
精神科での仕事は技術や能力以上にコミュニケーションスキルが求められます。
精神科でしか学ぶことのできないことも多いです。
最近では動物をパートナーとして精神的な治療を行うことも増えています。そうした際には、犬や猫のペット保険に加入するのが必須。動物のこともしっかり守ってあげられる環境が大切ですね。
精神科での看護業務の内容
精神科での看護業務で他の診療科ともっとも大きく違うのは医療行為が少ない点です。
主な仕事はバイタル測定、服薬管理、患者さんの状態把握といったことになります。
精神科では治療は薬物治療がメインとなるのでオペはなく、継続的な治療を行っていくことが基本です。
急変しないという点では緊急性のある処置が入ることはないですが、だからこそ毎日患者さんとコミュニケーションを図りながら状態把握をして様子を確認していく必要があります。
精神科は患者さんの様子によって閉鎖病棟と開放病棟とがあります。
症状によっては閉鎖病棟での治療が必要です。
自傷や他の患者への迷惑行為といったものがある場合には医師の指導のもとに保護室が用意されています。
開放病棟は治療がある程度落ち着いていて症状も安定している患者さんが多いです。
一般的な病棟と大きな違いはありません。
精神科看護師に求められるスキル
精神科の看護ではコミュニケーション能力がとても大切です。
患者さんとの信頼関係がないと治療にも影響が出てきます。
入院をしてきた患者さんと常に円滑にコミュニケーションが取れるとは限りません。
しかし、状態把握をするためにはコミュニケーションが求められます。
言葉で常にコミュニケーションを取ろうとするのではなく、表情や動作からも受け取れるサインをしっかりと拾っていくことが大切です。
同じ時間を過ごしていくことで相手も少しずつ打ち解けて日々の会話も変わってくるようになります。
精神科での仕事のメリット
看護師の仕事として精神科を選ぶことは大変なイメージがありますが、精神科のメリットもあります。
まずは給与や待遇が良い病院が多い点です。
これは精神科の場合には「危険手当」というものがつくため多くの病院では給与が高めになります。
危険手当というのは患者さんによって危害を加えられる可能性があるという点での手当です。
どうしても精神科の患者さんは疾患の影響で幻覚や妄想で突発的に暴力をふるってしまうことがあるので他の科よりも日々の業務の中で緊張感があり手当がつけられます。
次に医療行為が少ないために残業がほとんどありません。
多くの場合、定時で退勤をすることができます。