子供が嘘をついた時の対処法

自転車の後ろに乗る子ども

叱って委縮させない

子供に嘘をつかれると少なからずショックです。
どうでもいいことで、なぜ嘘をつくのだろうと不思議になります。
子供の嘘は親からしてみると、バレバレのものばかり。
小さいうちにつく嘘は悪意がありません。

「手を洗ったの?」と聞かれて本当は洗っていないのに「洗った」というのは、親に怒られたくないからつく嘘です。
願望から嘘をつくこともあります。
ディズニーランドに行きたいという願望が大きくなって、お友達に「ディズニーランドに行った」と嘘をついてしまうかもしれません。
これは、そうなったらいいなという願いからつく嘘です。
相手を騙そうとしてつく嘘ではありません。

想像力が豊なためにつく嘘もあります。
自分はお姫様だと思い込んでいる子は、「私は○○の国のお姫様なの」と可愛い嘘をいうかもしれません。
想像力が豊かなために「お化けを見たよ」と嘘をつく子もいます。
これはお化けは怖いという思いが強いため、実際に見たような気持になってしまったためです。

このように、幼児期の嘘には、相手を陥れようとか、だましてやろうと言った悪意はありません。
ですから、叱って委縮させてしまうのは逆効果です。
他の人に迷惑をかけないような嘘ならば、そのままスルーしても良いでしょう。

ただし、嘘はいけないということはしっかりと教えましょう。
「嘘をつかれるとママは悲しい」と子供の感情にうったえるのが効果的な場合もありますし、少年が嘘をついたためにオオカミに食べられてしまった、イソップ物語のオオカミ少年の話しをしてあげるのもいいでしょう。

嘘を認めたことを褒める

子供が嘘をついたことを正直に認めたなら、そこはしっかりと褒めてあげましょう。
たとえば、先ほどの手を洗っていないのに、洗ったと嘘をつく場合、本人は手を洗わないのはいけないことだと知っているということになります。

つまり、悪いことをしているという認識があるわけです。
大人だって、自分が悪いことをしたと認めるのには勇気がいります。
ですから、子供が嘘を認めたら、そのことを褒めてあげましょう。
その前に、子供が素直に嘘をついたことを認めやすい雰囲気を作りましょう。

「怒らないからいってごらん」と言いながら顔が怒っているならば、それは子供を委縮させるだけですし、怒らないといったのに怒ってしまったら子供は「親だって嘘つきじゃないか」と思うでしょう。
内心怒っていたとしても、気持ちを落ち着けて穏やかに話しましょう。
子供が正直に打ち明けたら、「ちゃんと正直に話してくれてうれしいな」と褒めることで、子供は嘘をつくよりも、正直に話した方が親は喜ぶということを覚えます。
幼児期の子供には、親の気を引きたいという気持ちがあるので、この方法は効果的です。