子供がたくさん食べる秘訣

綺麗に並べられたカトラリー

一緒に食事をするようにする

数十年前には、家族で食卓を囲むのが当たり前でした。
両親、子供たち、祖父母も一緒に一つの食卓につき一日の出来事を話し合うことは珍しくありませんでした。
でも、現代では家族全員が揃ってごはんを食べる家庭が少なくなってきています。

一日のうち、一度でも家族と一緒に食事をしているかアンケートをとったところ、ほぼ毎日家族で1回は食事をしているという家庭が多かったものの、2番目に多かったのは、週に1、2回しか家族で一緒に食事をしないという回答でした。
仕事の都合で週末にしか家族で食事することができない、学齢期のお子さんのいる家庭では子供の塾通いのために食事の時間が合わないという回答も見られました。

家族で一緒に食事をしたいと思っていても、家族それぞれ忙しく、なかなか実現できないようです。
努力が必要ですけど、それでも家族で一緒に食事をすることには大きなメリットがあります。
家族で一緒に食事をする時間は、親が子供の状況を知ってケアする時間になるからです。
子供が幼い時から、家族で1日に少なくとも1回食事を一緒にすることで、子供は家族を認識し、家族の間に絆が生まれます。

食事の雰囲気を明るくする

家族で一緒に食事をしても、その場がお説教の場や、小言や不満をぶつけあう場になってしまっては何の意味もありません。
家族の食事は和やかな雰囲気にしたいものです。
ピリピリと緊張した雰囲気の中では、大人だって食欲が進みません。
子供であればなおさらでしょう。

幼い子供たちは、他の人が美味しそうに食べているものに対して興味を持ちます。
家ではあまり食べなくても、保育園や幼稚園でなら、お弁当をちゃんと食べるお子さんがいます。
それは、食べることで先生や保母さんに褒められたり、お友達が食べている姿を見て自分も食べてみようと興味を持つからかもしれません。

ご家庭でも、楽しい明るい雰囲気の中で、お子さんを褒めたり、両親が美味しく食べている姿を見せることで、子供に食に対する興味を持たせることができるでしょう。

適切な時間に食事する

人間の体は食事をすることで血糖値が上がって、脳の満腹中枢が刺激されて満足感を感じるようにできています。
食事を始めてから満腹中枢が刺激されて満腹感を感じるようになるには20分くらいかかります。
子供があまり食べない場合、このメカニズムに合わせて食事時間を考えてみましょう。

子供が食事の途中で飽き、ダラダラと食事時間が伸びてしまうと、全部食べ切る前に満腹中枢が刺激されて「もう食べたくない」と感じてしまうのです。
ですから、満腹中枢が、満足してしまう前に食事を食べきるようにすると良いでしょう。
30分を目安に食べきることを目標にしてみましょう。