火遊びの危険性
毎年、年間数千件の火災が子どもの火遊びが原因で発生しています。
子どもが起こす火災は、本人にとっても家族にとっても悲劇そのものです。
子どもが火遊びをしてから怒るよりも、子どもに火で遊ばせないように教えておくことが大切です。
火は便利なものですが、同時に怖いものでもあることをしっかり親が教えましょう。
「放火」というと、犯罪であり危険な行為だと認識できますが、「火遊び」というと、その響きの軽さから大したことがないように思ってしまいがちです。
しかし火をつけるという行為に違いはありませんから、火災につながる危険性が高いことに変わりはありません。
子どもは好奇心旺盛なので火に対する興味を持っています。
また、大人のマネをすることが好きなので、ライターやマッチを自分もつけてみたいと思っているものです。
小学生の子どもが、落ちていたライターで火をつけ火災になったというケースがあります。
子どもにライターを使わせたことがないので、親はまさか火をつけられると思っていなかったようです。
ですが、子どもは親や身近な大人がライターをつけるとこを見て覚えていたため、簡単に火をつけてしまいました。
最近では、YouTubeの危険チャレンジ動画をまねして、火をつけたピンポン玉で遊んだり、可燃性の液体をかけた物に火をつけるなど危険な行為をする子どもが増えています。
火遊びをさせないために
最良の予防となるのは、火に対する知識です。
子どもたちは火災の恐ろしさを知りませんし、ちょっとした火遊びが火災になるとは気がつきません。
火災が起きたら家や持ち物をすべて失ってしまうこと、命を失うこともあること、自分だけでなく、近所の家にも火が広がれば、他の人の大切な命や物を燃やしてしまうことを教えてください。
ただ「火で遊んじゃダメ」というだけでなく、「なぜ火遊びはいけないのか」を子どもに理解させることが重要です。
火遊びをしたくなっても、あるいは火遊びできるチャンスがあっても、火遊びがなぜいけないのか、最悪どのような事態になるのかを知っていれば、心にブレーキがかかる子は多く居ます。
子どもの年齢や成長の度合いに合わせて、その都度、繰り返し火の危険性について教えましょう。
家の中でできる予防法もあります。
ライターやマッチ、着火ライターなどを子どもの手の届かない所に置きましょう。
また、子どもは見たものを吸収し覚えていますから、着火ライターやライターは子どもの前で使わないようにしてください。
分別がつく年齢になるまで、使い方を教えないようにするのも重要です。
安全装置付きのライターを使用するのもおすすめです。
「いけないこと」と理解している子どもは、親が留守の時や親が見ていない所で火遊びしますから、留守の時はガスの元栓を閉め、普段からチャイルドロックをかけることを習慣にしましょう。