保険センターで働く

保健センターで働く看護師の仕事内容

看護師の職場というと病院やクリニックが多いのですが、中には保健センターで働いている看護師もいます。
保健センターというのは市町村によって設置・運営されている機関で、健康相談や健康診査などを行っています。
保健センターではなくて保健所の方は、都道府県や政令都市などによって設置・運営されているところが違います。

管轄の地域に住んでいる住民の健康推進するのが保健センターの役割で、母子保健や緊急医療、食育、保険衛生など、さまざまなサービスを提供しています。
保健センターには、看護師の他に栄養士や保健師などのスタッフが勤務しており、健康相談窓口としてサービスを提供しています。
夜勤のある大病院などとは違い、土日祝日もオフィス勤めと同じようにしっかり休めるため、保健センター勤務を希望する看護師は多いというのが実情です。
残業もほとんどなく、夜間コールで呼び出されるようなこともないので、子育て中の女性看護師などにも理想的な職場です。

保健センターで働くためには

保健センターには、市町村が設置・運営している「市町村保健センター」と、労働者が50人未満の小規模事業場の事業者・労働者を対象とした「地域産業保健センター」の2種類があります。
このうち、市町村保健センターのほうは、公務員としての身分で働くことになります。
ですからお給料や待遇なども、公務員に準じます。

保健センターの仕事は安定しており、肉体的にもきつくないので希望者が多いのですが、各保健センターに常駐する看護師は1名〜せいぜい数名程度ですので、求人件数はそれほど多くありません。
有利な条件で転職したいと考えているのであれば、看護師資格の他に保健師資格も保有しているのが理想的です。
保健師になるためには保健師免許の間に看護師免許も必要ですので、現在の看護師の職場では物足りない、もっとスキルアップしたいと考えているのであれば、保健師免許取得に向けて勉強を始めるのがいいかもしれません。

保健師になるためには看護短期大学専攻科か保健師専門学校で1年間学ぶのが最も早道です。
1年間の課程を修了した後、保健師国家試験を受けて合格すれば、保健師としとして働き始めることができます。
保健師国家試験の合格率は90%以上で、看護師とのダブル受験をすることもできます。
保健師には病院保健師の他に学校保健師や産業保健師、行政保健師などいくつかの種類があり、活躍の場も広いのが特徴です。

保健センターは各市町村にありますので、U ターンして地元で転職をしたいと考えている人は、常日ごろから求人情報をチェックしておくことをおすすめします。
目先のことだけにとらわれずに、将来のことも考えて転職プランを立てるのがおすすめです。